こんにちは、小林努です。
2025年6月21日22日、「全国児童養護問題研究会 第52回全国大会(東京大会)」に、実行委員として参加させていただきました。
今回のテーマは、
「社会的養護の勇気ある変革を〜権利を保証する魅力ある施設・ホーム・拠点づくり〜」
全国から、社会的養護に関わるたくさんの方々が集まりました。
会場は、学びたいという気持ちや、子どもたちのためにより良くしたいという思いにあふれていました。
この記事では、大会当日の様子や、私がそこで感じたことをお伝えしたいと思います。

会場を包んだ「学びたい気持ち」
私は当日、会場係を担当しました。
集まった方々の表情から、「もっと知りたい」「もっとできることがあるはず」という気持ちが伝わってきて、胸がいっぱいになりました。
なかでも心に残ったのは、分科会のあとに行われた講師と参加者との質疑応答の時間です。
講義が終わった後も、参加者の皆さんが熱心に質問をしたり、悩みを共有したりしていて、1時間近くにわたって話し合いが続いていました。
「もっと深く理解したい」
「現場で感じていることを、専門の先生に聞いてみたい」
そんな前向きな声が、あちらこちらから聞こえてきました。
私は後ろからその様子を見守りながら、「こんなに多くの仲間がいるんだ」と心強く感じました。
「最近、感動したことはありますか?」
大会1日目の夜、懇親会のなかで、ちょっとした質問ゲームがありました。
私も壇上に立ち、「最近、感動したことはありますか?」と聞かれました。
私は迷わず、こう答えました。
「今です。このように社会的養護の仲間がたくさんいることを実感しました」
すると、会場のあちこちから、うなずきや共感の声が返ってきました。
現場で支援をしていると、うまくいかないことや、孤独を感じる瞬間もあります。
でも、「同じ思いを持っている人たちが全国にいる」と実感できたことは、私にとってとても大きな力になりました。
そしてきっと、それは多くの方にとっても、そうだったのではないかと思います。
おわりに ― 仲間とともに進む未来へ
今回の大会を通して、私は改めて感じました。
社会的養護の未来は、誰か一人がつくるものではないということ。
現場で子どもと向き合う一人ひとりの思いや行動、そして仲間とのつながりが、大きな力になるのだと実感しました。
これからも、同じ志を持つ仲間と手を取り合いながら、子どもたちにとって安心できる環境づくりを続けていきたいと思います。
私たち「たすけあい」は、こうした学びの場やつながりをこれからも大切にしながら、
社会的養護に関心を持つ皆さんと一緒に歩んでいきます。