「たすけあい」とは
「たすけあい」は社会的養護専門のウェブメディアです。
そんなフェアスタート社会の実現を目指して、社会的養護の実情を一人でも多くの皆さまに知ってもらうための情報発信の場として「たすけあい」を立ち上げました。
変えていきたい社会的養護の現状
家庭にさまざまな事情を抱えた子どもたちが暮らしている児童養護施設では、基本的に18歳を迎えると施設を退所しなくてはいけません。
施設を退所した子どもたちは頼る人も知識もないままに自立を余儀なくされるのです。
・辛いときに相談できる相手がいない
・放り出されたような気がして辛かった
・バイトが嫌だからやめよーとか言える友達がうらやましい。
OUR VOICE OUR TURN 「僕らの声『自立のかべ』」より
※児童養護施設や里親家庭を巣立った子どもたちの声
そして、施設という特殊な環境で育った退所者は、悩みを抱えても周りに相談することが難しく、人知れずドロップアウトしてしまう傾向にあります。
例えば、高等教育に進学した退所者(239人)のうち約20%が中退していますが、学校を辞めた理由について41.4%が「心の病気、ストレス」を挙げています。

また就職した退所者では、3年間で約70%が初めて就職した会社を退職をしており、1年目に転職を行なった退所者では、38.9%「職場の人間関係」、36.5%が「心身のストレス」を理由に挙げています。

このような現状から「たすけあい」では、心理的理由でドロップアウトする児童養護施設退所者を、ひとりでも少なくすることを目的として、社会的養護の認知度を上げて、社会的養護に理解のある社会をつくっていくために、社会的養護の実情を誤解なく広く情報発信していきたいと思っています。
まだまだ駆け出しのメディアではございますが、社会とともに成長できる、そのようなメディアになっていきたいと思っていますので、今後もご拝読よろしくお願いいたします。