ナカソラとは?

執筆者:田中れいか

Amazonほしい物リストを活用した寄付サイトです。

さまざまな事情で、実の親と離れて暮らしている子どもたちを応援したい人子どもたちが生活を送っている福祉施設をつなぐためにつくりました。

ナカソラには児童福祉施設がいま「ほしいもの」が都道府県ごとに一覧で掲載されています。

2021年2月21日にスタートしてから現在も、困っている状況をどの程度改善することができるのか、必要最低限の機能のみで運営することにしました。

Amazonほしい物リストとは
作成者が公開したリストに入っている商品を、第三者が購入できる機能のことです。

このような「プラットフォームを作りたい!」と思ったのは、わたしが23歳のときに登壇したイベントで出会った女性の言葉でした。

(直接施設との)つながりはなくて、でも寄付したくて施設を調べてみたこともあるんだけど、いっぱい出てくるし寄付の窓口がある施設とない施設もあって、どこに寄付したらいいのかわからなかったの。寄付ができる施設一覧ってないの?

これを聞いたわたしは、その後もずっと、女性の言葉が忘れられませんでした。

わたしは児童養護施設で暮らしていたので、職員さんに連絡をすればじぶんのいた施設に帰ることができます。でもこの女性のように、施設を応援したいと思っていても、つながるきっかけがない人がたくさんいるのかもしれないと思うようになりました。

このような体験から、寄付に対する敷居を下げ、裾野を広げる取り組みとして、Amazonほしい物リストを活用して、”少額”から”単発”で、”直接”児童養護施設等に寄付できる場所をつくりました。

飛行機からみる雲の上の景色、雲の絨毯の上に広がるまっさらな青空の景色を「ナカソラ」と名付けました。

児童福祉施設は令和2年4月時点で1,266ヶ所あります(厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課「社会的養護の推進に向けて」)。

数が限られているとはいえ、あるのに遠い存在だと思う人がたくさんいて、つながりたいのにきっかけのない人がいる。

ほんとうは近くにあるのに、地上じゃ見えない。
でも、雲の上に行けばすぐに見つかる、つながれる。

そんな思いを「ナカソラ」に重ね合わせました。

ナカソラが目指す未来はじぶんの住んでいる地域にある施設を応援する社会をつくること。

それは、その地域にある児童養護施設等を、地域の一員として支え合うような社会をつくること。

これまで見聞きしてきた「セーフティネットからこぼれ落ちてしまう」人たちを、地域という小さな単位で問題解決できるような仕組みをつくることです。

2021年2月21日β版スタート
2021年12月4日SAITAMA Smile Womenピッチ
ソーシャルビジネス賞 受賞
2022年度掲載施設数:28件
寄付金額:590,114円
寄付物品数:302個
2023年度掲載施設数:47件
寄付金額:1,690,247円
寄付物品数:802個
2024年9月18日webサイトへリニューアル

一個人の思いからスタートして、早3年。おかげさまで、200万円以上の物品が行き交うプラットフォームになりました。

これまで出会った施設さんはもちろん、インターネット検索や施設のSNS投稿をみてアクションくださっているみなさま、本当にありがとうございます!

正直、この仕組みでは運営している私たちに金銭的なメリットはありません。寄付金額を把握するためにAmazonのアソシエイトプログラムに参加していますが、その売り上げも掲載施設の寄付に使用しているからです。

ですが、ナカソラのキャッチコピーにもあるように「あなたと施設をつなぐ「ほしい」を届ける橋渡し」をしていきたいからこそ、運営コストをかけずにこの場所をつづけたいと思っています。これまでナカソラの活動をつづけられているのも、一般社団法人たすけあいにご寄付をくださっているみなさまのおかげです。

立ち上げから2023年まではわたし自身がサイトの運営をしておりましたが、2024年からは担当者を変更し、ナカソラを運営してまいります。ぜひ今後も、ナカソラの目指す未来に向け、応援いただけますと幸いです。

一般社団法人たすけあい
代表理事 田中れいか

掲載希望の施設さんは〈こちら〉


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