みなさん、こんにちは!田中れいかです。
今日は児童養護施設に関する社会貢献活動をしてくださっている株式会社Lond表参道店に来ています。Londグループは全国に48店舗ある美容院です。
それでは早速、店内に入ってお話を聞いていこうと思います。
株式会社Londについて
美容専門学校のクラスメイト6人で学生時代の夢を実現させ起業。2013年8月3日に美容室1号店を銀座にオープンしてから10年弱で国内外48店舗まで展開。「従業員第一主義」を理念に物心共に豊かな雇用を増やすことを大切にして経営している。2017年頃からソーシャルアクションをスタートさせ、美容業界の中でSDGsを牽引。
書籍に『Lond流非合理的経営-スタッフ第一主義を貫きスタイリスト平均年収800万(女性モード社)』『[マンガ]サロン経営革命物語(髪書房)』がある。
スタイリストNoaさんのプロフィール
Lond銀座店スタイリスト / Londサステナビリティ部門所属
(聞き手 / 田中れいか)
株式会社Londサスティナビリティ部門について
ー株式会社Londのサスティナリビティ部門ではどのような取り組みをしているのでしょうか?
Noa:Londグループでは ①児童養護施設でのボランティアカット、②脱プラスチックのアクションとしてシャンプーの量り売り、③ 日頃お世話になっている地域のゴミ拾いをする活動 #きもちいクウキ(日曜日に実施)に取り組んでいます。
サステナビリティチームは毎週「環境問題」「人権問題」「Londのサステナブルアクション」の3つのカテゴリーからいずれかをインスタに投稿する @lond_mediaの運営をしています。
ー今回は中でも、脱プラスチックの取り組みが児童養護施設の子たちへの支援につながるということで、この2つがどのような経緯でかけ合わさったのかぜひ教えてください!
Noa:大体5年ほど、東京都杉並区にある児童養護施設へボランティアカットに行っています。その時にスタッフと子どもたちとの会話の中で「お小遣いだけではヘアケアが満足にできない」という声が挙がったそうなんです。
その会話がヒントになって、何かLondとしてできることはないかを考え、4ℓ for 1bottle というプロジェクトをスタートしました。
ー4ℓ for 1bottle ?
Noa:4ℓ for 1bottle は名前の通り、4リットルのガロンボックスが空になったら、自社開発したシャンプーボトルとトリートメントをどちらか一本児童養護施設へプレゼントする取り組みです。
ーボルヴィックの1ℓ for 10ℓ と似ていますね。実際に何本児童養護施設へプレゼントできたのでしょうか?
Noa:現在の実績(2023年1月19日時点)は、81個のガロンボックスが空になっているので、81本のシャンプーまたはトリートメントを児童養護施設へプレゼントすることができました。
量にすると、4リットルのガロンボックスが81個空になったので合計で324リットル。300ミリリットルのボトルに換算すると1,080本分のプラスチック削減に成功しております!
ーそれはすごいです!ちなみに、自分の通っている美容院はあるけど、量り売りだけしに来店することはできますか?
Noa:はい、もちろんです!蓋が閉まる容器であればどんなボトルでも大丈夫です。〈こちら〉に量り売りサロンの一覧が掲載されているのでぜひご覧ください。
量り売りサロン一覧
東京都
■銀座 Lond、Lond rouge、Lond fille
■表参道 Lond omotesando
■錦糸町 Lond blanche Lond espoir
■北千住 Lond avenir Lond polaire
■池袋 Lond ange Lond aventus
■渋谷 Lond vallee
■恵比寿 Lond printemps
■吉祥寺 Lond charme
■立川 Lond leglise
■有明 CHOKKINS by Lond
埼玉県
■大宮西口 Lond partir
■大宮東口 Lond fleur
神奈川県
■横浜 Lond azur
千葉県
■柏 Lond generous
愛知県
■名古屋 Lond jeloud Lond damaskrose
■栄 Lond robin
■金山 Lond alexia
量り売りシャンプー購入の流れ
ーということでここからは、量り売り体験をしていきたいと思います!
株式会社Londでは1mm単位でシャンプーを購入することができます。
旅行用のシャンプーとしても使えそうですね!
今回使用したシャンプー「リランス」について
今回はイギリスのヴィーガン協会から認証を受けた新ヘアケアブランド「リフランス」をお試ししました。
ヴィーガン製品であるリランスは動物性原料、遺伝子組み換えの原料を使わず、動物実験も行なっていません。そして、アフリカの女性の仕事を作る原料を使用し公正な取引「フェアトレード」の成分も使い商品化されました。
サロンではプラスチックゴミを出さないシャンプーの量り売りを推奨しています。
こちらのカードは量り売りをした人に必ずお渡ししているカードです。
カードには全成分表・日付・シャンプーロッドの製造番号・担当スタイリストの名前が記載されているので、異常があった際にはこの内容を伝えることで問い合わせができます。
通常であれば容器に書かれているけれども、量り売りだとそれが叶わないのでこのカードが必ず必要なんですね。
量り売りをした人は大事に保管しておいてくださいね!
児童養護施設でのボランティアカットについて
ー実際にLondグループの皆さんが児童養護施設にボランティアカットをしに行ってくださっているのは知っているんですが、子どもたちの感想を教えていただくことはできますか?
Noa:はい!今日は子どもたちから受け取ったお手紙を持ってきましたので、ぜひご覧ください。
たくさん切ってくれてありがとう
地球温暖化を防ぐためならやりたいと思います!
シャンプーは髪がサラサラになりました
使ったあと髪の毛がいつも以上にサラサラしてて甘いイイ匂いがしてよかった
海にいる生き物たちが海などに漂っているプラゴミを間違えて飲み込んだりするため、プラスチックを減らすことが大切である
僕も6年の勉強で環境問題を勉強したのでこういう活動してくれると僕も嬉しいです
髪の毛をカッコよく切ってくれたりカッコよくデザインしてくれるのがすごくいい
Noa:嬉しいですね、ちょっとだけど伝わってる!
株式会社Londとたすけあいの接点
ー最初にお伝えすればよかったのですが、Londさんとの繋がりでいうと『Lond SUSTAINABLE MAGAZINE』。こちらのvol.3で対談「社会的養護とは」を掲載していただきました。その節はありがとうございました!
Noa:こちらこそ、ありがとうございました。
ー何十万人といるLondグループのお客様が一人一人社会課題に触れてもらうきっかけを作るマガジンということで、スタッフさんとしてこのようなマガジンについてどのように感じていますか?
Noa:これ、本当にすごいんですよ!
中を見てもらうと分かると思うんですけど、どうしても環境問題や人権とかって分かりづらかったり触れにくかったりするんですが、すごい分かりやすくまとめられているのが特徴です。
これは普段、お客様の目の前に置かせていただいているんですけど、放置時間に何気なく手に取っていただいてSUSTAINABLE MAGAZINEを読んでくださって、「分かりやすいですね」と感想をいただいています。
私たちスタッフもこれを見て「あ、すごい勉強になるな」と思っていて、新しい発刊を楽しみにしているんです。
全文PDFで公開されているので、気になる人はぜひご覧ください!
ー本日は本当にありがとうございました!美容師さんとお話ししているけど、それを越えた価値観で話すことができてすごく楽しい時間でした!
Noa:私も楽しかったです!
私の所属しているサスティナブルチームのリーダー石田から小耳に挟んだんですけど、5月にれいかさんがお話ししに来てくださるんですよね?
ーはい!社員さんが集まる会議になぜか児童福祉を話しに行くということで話題提供させていただけたらと思っています。
Noa:すごく楽しみにしています!
ーそんな感じでLondさんとは今後もお互いに良い部分でコラボしていけたらと思います。今日は本当にありがとうございました!
取材後記
実際にいつも来店している美容院Londさん。
共同代表の石田吉信さんと出会ってから、児童養護施設の職員さんがボランティアカットをきっかけに通うようになったり、Londで働く社会的養護経験者が出てきたりとポジティブな循環が生まれてきているのを実感しています。
CSR活動という名ばかりの支援ではなく、子どもたちの触れ合いから生まれた4ℓ for 1bottleをこれからも応援していきたいなと思います。
今回の体験をきっかけに、通っている美容院での量り売りを継続できたらなと思います!
・Londが取り組むソーシャルグッド:https://www.lond.jp/recruit/sustainablilty-csr/
・全国のサロン一覧:https://www.lond.jp/salon/