【やさしく解説】里親の種類4つを紹介!それぞれの役割と特徴
里親には、養育里親・専門里親・養子縁組里親・親族里親の4種類があります。
それぞれの役割や特徴を紹介しながら、どのような違いがあるのかをわかりやすく解説します。
10月は里親月間!ということで、記事を編集しております!
一緒に勉強していけたらうれしいです^^

里親制度は4種類に分類されています

里親制度は、さまざまな事情で家族と離れて暮らす子どもを、自分の家庭に迎え入れ、温かい愛情と正しい理解を持って養育する制度です。
この言葉のとおり、これまで紹介してきた児童養護施設や乳児院といった、施設での暮らしと大きく違うのは「じぶんの家庭に迎え入れて育てること」です。
施設での暮らしとの違いとして、社会福祉士や保育士資格がない人も、こどもたちと生活をともにできるのが里親のポイントかな〜と思います。

では、4つの種類を紹介していくね!

養育里親とは?
養育里親とは、さまざまな事情により家庭で暮らすことが難しいこどもを、一定期間、自分の家庭に迎え入れて養育する里親のことです。
養育する期間は、数日間の短期間から数年間、場合によっては18歳になるまでなど、こどもの状況によって異なります。
養育里親は、こどもとの養子縁組を目的とするものではありません。こどもが安心して生活できる家庭環境を提供し、日々の暮らしや成長を支える役割を担っています。
また、養育里親になるためには、自治体が実施する研修を受講し、児童相談所の許可を経て里親として登録される必要があります。
専門里親とは?
専門里親とは、虐待を受けたこどもや、障害のあるこどもなど、特に専門的な支援を必要とするこどもを家庭に迎え入れて養育する里親のことです。
専門里親は、こどもの心身の状態や成長に応じた養育を行い、安心して生活できる家庭環境を提供する役割を担っています。
専門里親になるためには、養育里親としての養育経験や児童福祉に関する一定の実務経験など、所定の要件を満たす必要があります。また、専門里親向けの研修を修了し、自治体の認定を受ける必要があります。
専門里親への委託期間は、原則として2年以内とされていますが、こどもの状況に応じて延長される場合もあります。
また、専門里親への委託期間は2年以内(必要と認めるときは、期間を超えて養育を継続することはできる)としているところであり、2年を経過した後の対応については、関係機関等で協議し、子どもへの説明等の時期を含め、速やかに対応する。
5.里親への委託(3)専門里親へ委託する場合等
養子縁組里親とは?
養子縁組里親とは、こどもとの養子縁組を希望し、養子縁組が成立するまでの間、自分の家庭に迎え入れて養育する里親のことです。
養子縁組里親は、さまざまな事情により生まれた家庭で暮らすことが難しく、養子縁組が適当と考えられるこどもを養育します。
養育里親との大きな違いは、将来的に法律上の親子関係を結ぶことを目的としている点です。
養子縁組里親になるためには、自治体が実施する研修を受講し、審査を経て里親として登録される必要があります。
なお、養子縁組には「普通養子縁組」と「特別養子縁組」の2種類があり、成立するための条件や法律上の親子関係の取り扱いが異なります。
また、養子縁組里親として登録されても、必ず養子縁組が成立するわけではありません。こどもの状況や意向などを踏まえ、養子縁組が適切かどうか慎重に判断されます。
親族里親とは?
親族里親とは、両親の死亡や行方不明、病気による入院や拘禁などの事情によって、家庭で暮らすことが難しくなったこどもを、祖父母やきょうだいなどの親族が家庭に迎え入れて養育する里親のことです。
親族里親は、こどもがそれまでの家族とのつながりを保ちながら、安心して生活できる家庭環境を提供する役割を担っています。
親族里親の対象となるのは、原則として、こどもの扶養義務者にあたる三親等以内の親族です。ただし、親族であれば誰でも親族里親として認定されるわけではなく、こどもの養育が必要となった事情や親族の養育環境などを踏まえて判断されます。
なお、親族がこどもを養育している場合でも、必ずしも親族里親に該当するわけではありません。親族里親は、児童相談所などによる手続きを経て、こどもが委託される制度です。
③親族里親は、保護者等がいる場合でも委託が可能となっているが、この場合、実親と親族の中で子どもの養育を行うのではなく、子どもを児童相談所が保護し、児童相談所が親族里親に委託するものであることを、実親及び親族に説明し、了解を得ることが必要である。
5.里親への委託(5)親族里親へ委託する場合等
4種類の里親を比較
それぞれの里親制度について、「対象となる子ども」「受講義務のある研修」「登録の有効期間」「養育人数」がどのように違うのかを見ていきます。
| 養育里親 | 専門里親 | 養子縁組里親 | 親族里親 | |
| 対象となる子ども | 保護者がいない児童または保護者に看護させることが不適当であると認められる児童。 | 虐待を受けた子ども、非行のある子ども、障害のある子どもなどで、児童相談所が専門里親への委託が適当と判断した児童。 | 保護者がいない児童または保護者に看護させることが不適当であると認められる児童。 | 両親や監護する者が死亡、行方不明、拘禁、入院等の状態になり、養育ができない児童 |
| 受講義務のある研修 | 養育里親研修 | 養育里親研修 専門里親研修 | 養育里親研修 養子縁組里親研修 | 研修義務なし |
| 登録の有効期間 | 5年間(5年ごとに更新研修を受講) | 2年間(2年ごとに更新研修を受講) | 5年間(5年ごとに更新研修を受講) | 児童の委託解除とともに登録取り消し |
| 養育人数(※) | 4人まで | 4人まで | 4人まで | 4人まで |
親族里親だけ研修義務や登録の有効期間がないんだね〜

参考|養育人数
| 養育里親 | 同時に養育する委託児童および委託児童以外の子ども(実子など)の合計は6人まで |
| 専門里親 | 4人まで 同時に養育する委託児童および委託児童以外の子ども(実子など)の合計は6人まで |
| 養子縁組里親 | 同時に養育する委託児童および委託児童以外の子ども(実子など)の合計は6人まで |
| 親族里親 | 同時に養育する委託児童および委託児童以外の子ども(実子など)の合計は6人まで |
例えば、じぶんの家のこどもが3人いたら、里子の受け入れは3人までできるっていうことになるね。6人を超えないようにすればいいみたい

おまけ|もっと短い里親制度
みなさん、「季節里親」ってご存知ですか?

「季節里親」とは、施設で暮らしている子どもを週末、祝祭日、夏休み、冬休み、春休みなど、学校の休業期間などに数日間、家庭生活を経験してもらうことを目的にしています。
東京都は「フレンドホーム」と呼び、神奈川の一部地域は「週末里親」、兵庫県の一部地域は「ホストファミリー」と呼んだりしています💡
結論からいうと季節里親は 里親制度に含まれている地域、里親とは別にボランティアとして位置付けられている地域、両方含まれている地域 など、自治体によって違うようです。
ずっとは難しいけど、短い期間なら受け入れができそう!という人は、近隣の里親支援センターを検索して相談してみてね◎

まとめ
それでは、今回の記事のまとめです!
- 里親には、養育里親・専門里親・養子縁組里親・親族里親の4種類
- 養育里親とは、さまざまな事情により家庭で暮らすことが難しいこどもを、一定期間、自分の家庭に迎え入れて養育する里親のことです。
- 専門里親とは、虐待を受けたこどもや、障害のあるこどもなど、特に専門的な支援を必要とするこどもを家庭に迎え入れて養育する里親のことです。
- 養子縁組里親とは、こどもとの養子縁組を希望し、養子縁組が成立するまでの間、自分の家庭に迎え入れて養育する里親のことです。
- 親族里親とは、両親の死亡や行方不明、病気による入院や拘禁などの事情によって、家庭で暮らすことが難しくなったこどもを、祖父母やきょうだいなどの親族が家庭に迎え入れて養育する里親のことです。
里親には4つの種類がありますが、これは制度上の役割を整理するためのものです。
こどもの立場から見れば、どの里親であっても、一人のこどもを家庭に迎え入れ、ともに暮らし、育てていくことに変わりはありません。
私は児童養護施設で育ちましたが、社会的養護には施設だけでなく、里親家庭という暮らしの場もあります。
大切なのは、施設か里親家庭かという二者択一ではなく、こども一人ひとりにとって、どのような環境が望ましいのかを考えることだと思っています。
制度の違いを知るとともに、その先にあるこどもたちの暮らしにも目を向けてもらえたら嬉しいです!

